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1,000円以下で買えるエントリーゲーミングマウスパッド「ROCCAT Kanga」

今回はROCCAT製のゲーミングマウスパッド『Kanga』のレビューをお届けする。
スモールサイズの実勢価格が約800円、レギュラーサイズでも約1,200円という安価さが際立つのエントリークラスマウスパッドの実力派いかに。

素材 表面:クロス素材
裏面:ゴム素材
サイズ MINI: 265(W)mm x210(L)mm x2(H)mm
MID: 320(W)mm x270(L)mm x2(H)mm
XXL: 850(W)mm x330(L)mm x2(H)mm
実勢価格 MINI: 約800円
MID:約1,200円
XXL: 約2,600円

ドイツのゲーミングデバイスメーカーであるROCCATのマウスパッドラインナップの中で、Kangaはエントリークラスに位置する製品だ。これまでROCCATには「Taito」というエントリークラスの製品が存在し、Taitoは滑り重視のスムースサーフェイス、Kangaは止まり重視のラフサーフェイスという位置づけで展開していたようだが、2018年現在は国内ではTaitoの流通が確認できず、現時点でROCCATのエントリークラスのマウスパッドの展開はKangaのみということになるようだ。KangaがTaitoの後継製品というわけではないので、そこは間違えないようにしよう。

商品展開の上で特に際立っているのが、2018年10月時点での実勢価格がMINIが約800円、MIDが約1,200円、XXLが約2,600円という価格設定だ。MIDサイズを他社の同サイズ帯のマウスパッドと比較してみても、Steelseries QcKが約1,800円、Razer Goliathus Speedが約2,500円と、Kangaの安価さは際立っている。

「Steelseries QcK」に似た、スタンダードなサーフェイス

次に滑走面についてだが、マウスパッドについてはデータ上で性能を表すことができないので、あくまで筆者が感じたフィーリングとしてお伝えさせていただく。

Kangaは前述のように若干毛羽立ちを感じるラフなサーフェイス(表面)を採用しており、サーフェイスの傾向としてはSteelseries Qckにかなり似ている印象を受けた。
ラフなサーフェイスは「滑り」も「止まり」も中庸的な印象で、厚さ2mmとクッション性が薄いため、マウスの初動や止めの際にまとわりつく感触がなく、全体的にかなりさっぱりとしたフィーリングだ。そのサーフェイスに非凡なものはなく特徴に欠けるようにも思えるが、ゲーミングマウスパッドとしての必要水準は間違いなく満たしているし、エントリークラスかつ1,000円以下で買えるということを考えると、そのコストパフォーマンスは抜群だろう。

縁のステッチ加工などはなされていない。表面と裏面の接着がしっかりとなされているため、表面がめくれ上がるようなことはそうそうないと思われる。梱包による巻き癖も少なく、開封してからすぐに使用してもマウスパッドが浮き上がることはなかった。

ただ一つ気になったのが、マウスパッド右下部にあるロゴが印刷ではなくワッペンのような処理になっていて、わずかながら段差がある上に滑りも表面素材と異なっていることから、マウスが乗り上げてしまえば違和感が発生することだ。ロゴの場所が場所なだけに、筆者が実際にゲームをプレイしている時に乗り上げたりすることはなかったが、マウスを大きく動かすプレイスタイルの方は影響を受ける可能性もある。

トラッキング性能もブレのない良好な結果が得られた

次にトラッキング性能をMouseTesterにて検証を行った。
検証に使用したマウスは同じROCCAT製のゲーミングマウスKone Pure Owl-Eye(以下、Kone Pure)だ。Kangaでの検証結果が上2枚、比較用として用意したSteelseries QcKでの検証結果が下2枚になる。

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この表はX軸(水平方向)にマウスを動かした際にどれだけ精密にトラッキングができているかを示すもので、波打つラインがキレイに生成され、かつ点がライン周辺に集束していればしっかりとしたトラッキングができているというものだ。

今回はKone Pureの解像度を800dpiと1600dpiの2つに設定して検証してみたが、Kangaはいずれもキレイな波線を描いており、トラッキングに問題は見られない。一方でSteelseries QcKでは800dpiにおいて、マウスの切り返しによる減速の際にカウントにブレが若干見られるため、むしろKangaのほうがトラッキング性能が優れているようにも見える。

あくまでデータ上のお話であり、Steelseries QcKの性能に疑問符を付けるものではないが、少なくともKangaのトラッキング性能については信頼に値すると評価してよさそうだ。

コストパフォーマンスは抜群。買い替え時の候補としてはアリ


以上が、簡単ではあるがROCCAT Kangaを触ってみた感想だ。
Kangaはゲーミングマウスパッドとしては非常にベーシックな性能を備えている。目立ったアピールポイントはないものの、全体的にとても堅実な製品という評価だ。強いて欠点を挙げるならば、ロゴの処理が若干お粗末なぐらいだろうか。
しかしながら、その堅実な製品が1,000円以下からという買えるというコストパフォーマンスの高さは、他社競合製品と比較しても抜きん出ている。

現在使っている製品に不満がないのであればわざわざ買い換える必要はないだろうが、初めてのゲーミングマウスパッドを検討しているライトゲーマーや、現在使っているマウスパッドが傷んでおり買い替えを検討している人、マウスパッドを消耗品として高い頻度で買い換えるヘビーユーザーにとっては、十分選択肢に入る製品だろう。