マウス

Logicool G Pro Wireless Gaming Mouse

9月6日に発売されたLogicool Gの新製品「PRO Wireless Gaming Mouse」のレビューになります。ワイヤレスながら重量80gという軽さを実現したLogicool Gの新しいフラグシップゲーミングマウスの実力はいかに。

センサー HERO 16K Sensor
センサータイプ 光学式(オプティカル)
解像度 最大16,000dpi
加速度 40G
トラッキング速度 400IPS
レポートレート 1000Hz
ボタン数 9(同時使用:7)
サイズ 118(D)mm x70(W)mm x39(H)mm
インターフェイス USB
無線方式 LIGHTSPEED テクノロジー
最大稼働時間 60時間(ライティングなし)
ケーブル長 1.8m
重量 80g
対応OS Windows® 7以降 macOS 10.11以降 Chrome OS™
市場想定価格 18,380円(税抜)
Logicool ロジクール PRO LIGHTSPEED ワイヤレス ゲーミング マウス G-PPD-002WL
ロジクール (2018-09-06)
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基本性能:Logicool Gのニューフラグシップらしい”性能”と”値段”

とにかく目を引くのが、ワイヤレスマウスでありながら80gというワイヤードマウス並の重量を実現している点。これまでワイヤレスゲーミングマウスの最軽量は同じLogicool Gの「G304 LIGHTSPEED Wireless Gaming Mouse」(以下、G304)の99gだったが、G304から比較して19gも軽量化に成功したどころかワイヤードマウスである「PRO Gaming Mouse」83gを下回っているので、事実上ワイヤレスがワイヤードを抜いたことになる。正直、これは事件だと思う。米国法人のLogitechはPRO Wirelessについて「軽量化のために設計をやり直した」と謳っており、大きくその効果を発揮しているようだ。

非公式ながら84gまで軽量化可能な「Logicool G304」Logicool Gより8月10日に発売されたG304 LIGHTSPEED Wireless Gaming Mouse(以下、G304...

もう一つのセールスポイントが、同日に発売した新型PROとこのPRO Wirelessで初採用となる第2世代HEROセンサー。高い読み取り性能と省電力性能を売りにしたLogicool G独自のマウスセンサーになるが、Pixart PWM3366を採用している前世代のフラグシップである「G903 LIGHTSPEED Wireless Gaming Mouse」(以下、G903)の連続稼働時間が32時間(LEDオフ時)なのに対して、PRO Wirelessは60時間(LEDオフ時)となっている辺りはHEROセンサーの省電力性能の高さが発揮されている。

その他の機能やテクノロジーに関しては、Logicool Gのお家芸の「有線より速い無線」ことLIGHTSPEEDテクノロジー、専用のワイヤレス充電システムと併用することでマウスパッド上での充電を可能にするPOWERPLAY、左右メインボタンに金属製のバネを仕込むことでクリックの応答性を高めたメカニカルシステムなど、多くにG903との共通点が見られ、このあたりは流石フラグシップだなという感じ。

そしてお値段も流石フラグシップ、希望小売価格18,380円(税抜)は21,130円(税抜)のG903のに及ばないまでも最高額クラス。おそらく発売から月日が経てば実勢価格は1万円台前半まで落ち着いてくるだろうが、それでもゲーミングマウスとしてはいささか高額である。初値で2万円に迫る価格はもう少しどうにかならなかったのかとは思うが、Logicool Gの最新技術をもりもり詰め込んだフラグシップモデルなので致し方なしか…?

形状デザインは完全な新設計になっており、これまでのラインナップにはなかったような新しい左右対称デザインを採用。マウスの中央点の背が高く、側面は持ちやすいように若干のくぼみが設けられていて、デザインの基本線としては往年の銘品であるMicrosoftの「IntelliMouse Optical」に近い印象を受ける。形状にクセがなく、側面のくぼみのおかげでしっかりホールドできるので、「つまみ持ち」「つかみ持ち」「かぶせ持ち」など、どんな持ち方でも対応できる万人受けのデザインに仕上がっている。

また、塗装は目が細かく手に吸い付きやすいマットブラック塗装になっており、手汗で滑ってしまう心配もない。PROのザラザラとした側面塗装が評判がよろしくなかったので、そのあたりはしっかり改良してきているのだろう。

センサー性能:カウント飛びはやはり出るが、実用面では問題なし

お次はセンサーを含めた性能面だが、前述の通り、このモデル群で初採用となる第2世代HEROセンサーを採用している。これまでの主流だったPixart PWM3366では搭載されていたサーフェイスキャリブレーション機能はHEROセンサーには搭載されていないが、キャリブレーション機能がなくとも約1mmの低いリフト・オフ・ディスタンスを実現しているので、機能の有無を気にする必要はあまりないと思う。

また、初代HEROセンサーを搭載していたG304において不安要素となっていたカウント飛びについてだが、PRO Wirelessでは改善されているのかどうかを確認するべく、今回もMouseTesterを用いてセンサーテストを行った。

センサー解像度は400dpiと1000dpiの2つで検証したところ、やはり両方のセンサー解像度でカウント飛びが見られた。G304のレビュー記事に掲載しているが、Pixart PWM3366を搭載するG900においても同じようなカウント飛びが見られているため、センサー云々ではなくLIGHTSPEEDというワイヤレステクノロジーに問題があるような気もする。ただ、今回よりもさらに怪しい波長を刻んでいたG304ですら実際のゲームプレイにおいてはセンサーの不安を感じさせるようなことは一切なかったし、今回PRO Wirelessでいくつかゲームをプレイしたが、センサーが怪しい挙動や意に沿わない動きをしたことは全く無かった。あくまでテストソフトウェア上でこういう結果が出ましたよ、というだけなのであまり心配しなくていいだろう。

総括:値段さえ気にならないのであればワイヤレスマウスの最右翼

私としては、センサーのカウント飛びに関してはあくまで「データ上の問題」であり、購入にあたって懸念する必要は一切ないと考える。その上で、「80g」というワイヤードに肩を並べるどころか抜き去ってしまうほどの軽さに魅力を感じ、それに1万円台後半という決して安くはない金額を投資できるのであれば、間違いなく「買い」だろう。軽さ、性能、持ちやすさ、全てにおいて満足度は高い。値段に目をつむりさえすればワイヤレスゲーミングマウスの最右翼であることに間違いはなく、投資に見合った満足感は間違いなく得られるはずだ。

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